「催情記」☆楊枝の事

☆楊枝の事

 

いかにもきれいにして二本づつたしなむべし

一本はふさをかみ(噛み)ふだん(普段?不断?)つかうべし

一本はそのままたしなむべし

いらぬと思へ共ふと入ことあり

つねの心がけばんじ(万事)肝要の事也

返々やうじ(楊枝)のよごれ(汚れ)をばむさき(汚れてきたならしい)ものなり

さいさいとりかゆ(取り替ゆ)べし