放置し過ぎた…

男色十寸鏡の翻刻は細々としていますが終わらない…ですねぇ(サボり過ぎ)。 おれ、この翻刻終わったら図書館行って答え合わせしてくるんだ…。 今源氏物語読んでいますが光源氏に腹立ち過ぎて衛生上良くない。 息子の夕霧も相当腹立つ。というのがここまで(「…

終わった〜!!終わってないけど

100点中50点ってところでしょうか。 読めなかった字や意味不明なところは調べて見つかったら直していきます。 ともかく一応これで一区切り。 おつかれさまでした。

「催情記」☆よみかき(読み書き)の事

☆よみかき(読み書き)の事 ずいぶん御習有べし 物をかかねば(書かねば)三ぼうのすてもの(三宝の捨者※)也 先さしあたりて若衆の時はあなたこなたよりも御ふみ(文)又は哥など参るもの也 御返事なされたくおぼしめせ共物御書候はねばなに程うい事成べし それもし…

「催情記」☆つめきりやう(爪切り様)の事

☆つめきりやう(爪切り様)の事 あまりすぐに(直ぐに:真っ直ぐに)きれ(切れ)ばかど(角?)きつし 三日月なりははやらず 丸ければぬるし 大和おしき(折敷)のやうなきりやう(切り様)だんだん有べし 常の人はつまはづれといへばちとはづかしき物也 あまりふかづめ(…

「催情記」☆手足の事

☆手足の事 一日に一度づつはてうづのこ(手水の粉)にてあらひ(洗ひ)たるが吉 ふしぶしにあか(垢)たまり候はぬやうにかんよう(肝要)也

「催情記」☆かみゆひやう(髪結ひ様)の事

☆かみゆひやう(髪結ひ様)の事 つとかみははしたなきもの也 むかしりう(昔流)はさながらねぎのやうな 去ながら家々にはやる様にゆふ(結ふ)べし もとひ(元結)などくろければくろ犬(黒犬)のはい(灰)にまぶれたやうにてみくるしき(見苦しき)物也 きれいなしろき(…

「催情記」☆みみ(耳)の事

☆みみ(耳)の事 あか(垢)をよく取たしなむべし さながらふるいけ(古池)にくさ(草)ばうばうたるに鳥けだもののふん(糞)かかりたるやうにてみくるしき(見苦しき)者也 あかを能とり御たしなみ有べく候

「催情記」☆目もとの事

☆目もとの事 すげなくきつきはなき者也 いかにもいかにもしほらしく御わらひ有べし とかくとかくぶしつけものはしほらしき目もと御むよううつくしき様は目本(めもと)御たしなみ(嗜み)かんやう(肝要)なり うつくしきといふもしほらしきといふも人のほるる(惚…

「催情記」☆ふりたしなみの事

☆ふりたしなみの事 大名の小姓高家などにほうこう(奉公)するは朝夕たしなみ手なるる(手慣るる)により見事な者也 さなきものもなをせばすこしはなをるもの也とかくふりなどをせんにたしなむ(嗜む)べしあまり身にじまんすれば又みぐるしきものなり

「催情記」☆いんろう(印籠)の事きんちやく(巾着)の事

☆いんろう(印籠)の事きんちやく(巾着)の事 おさなき(幼き)は凡きんちやく(巾着)いんろう(印籠)はすきずきけつようながよし 又年たけてはからかわ(唐革:金唐革)のちとふるひ(古ひ)が吉

「催情記」☆楊枝の事

☆楊枝の事 いかにもきれいにして二本づつたしなむべし 一本はふさをかみ(噛み)ふだん(普段?不断?)つかうべし 一本はそのままたしなむべし いらぬと思へ共ふと入ことあり つねの心がけばんじ(万事)肝要の事也 返々やうじ(楊枝)のよごれ(汚れ)をばむさき(汚…

「催情記」☆にほひぶくろの事

☆にほひぶくろの事 だて(伊達)なも吉 又たけたも吉じやかうすぎぬやうにあわせやう口傳あり さてかがみ(鏡)をふところへ入べしなるほどうすきたけはものずき次第小ぐし(小櫛)をも入べしかがみなどは用心のためにもよく候 又むらさきのふくさ物も一つたしなむ…

「催情記」☆手ぬぐひの事

☆手ぬぐひの事 かねきん(金巾)のいかにも手のよきを一つ 又さらし(晒木綿)のちいさきを二つほど持べし 一つはあせぬぐい(汗拭い)一つはつかひやう(使い用)今一つかねきんはしぜんは主人へまいらするため也

「催情記」☆はながみの事

☆はながみの事 きれいなしろき上にも猶しろきがよく候おりやう(折り様)は面々のだてすきしだい(次第) あまりおほく(多く)いるれば村山かもんがかふき(歌舞伎)の時出るやうにて見くるし(見苦し) 又すくなきも庄屋の一ばん子がまつりきやく人に行時のやうで見…

「催情記」☆あふぎ(扇)の事

☆あふぎ(扇)の事 子小姓などは四季共にさす物也 はずれのだて(伊達)とはあふぎ(扇)の事也 いかにも手のよき身躰より過分成を持もの也 主人などへ楊枝手拭すへ又は茶わんなどのふたにもなる物也つかひ候時もよせい(余情?)に見え?□□御かほにうつりいとど花ま…

「催情記」☆下をひ(下帯)の事

☆下をひ(下帯)の事 もみ(紅絹)か黒ちやはぶたへ(羽二重)老若ともにあたらしきがよし 扨こそかげ(陰)のだて(伊達)とは申候 わか衆などのはだ身にはむもん(無紋)のさやか なににてもはば(幅)のひろき(広き)が見事也

「催情記」☆上をび(帯)の事

☆上をび(帯)の事 是□□□だてなるがよさそふな でずいらず(出ず入らず)はくろきちや(黒き茶?黒きじゃ?)たうせいはやる(当世流行る)はば(幅)のひろい(広い)はさながらけいせい(傾城)ざうり取(草履取り)のやうな 又せいにより大たかにこのり大緒?さしたるやう…

「催情記」☆かみしも(裃)の事

☆かみしも(裃)の事 小姓のうちはかたきぬ(肩衣)まへひだ(前襞)のせばき(狭き)がよさそふな しんげん(信玄?)の時代のひだはわるそうな つね(常)のはかま(袴)はどんす(緞子)しゆちん(朱珍)しゆす(繻子)ただし色どんすがよく候 はかま(袴)はながき(長き)がよく…

「催情記」☆いしやう(衣装)の事

☆いしやう(衣装)の事 冬は小袖二つ三つうすわた(薄綿)にして春秋はあわせ(袷)ひとへもの(単物)はたれ(誰)もしることぢや 小袖のき様(着よう)下の小袖のえりを出し中の小袖のえりもすこし出し上をばぼじやぼじやとなるやうにうしろにしは(皺)よせず前にしは(…

「催情記」☆口中の事

☆口中の事 楊枝をくはへ(咥へ)せつゐんへみがきずな(磨き砂)をもちゆき(持ち行き)ゆるゆるとみがき(磨き)其後たはこ(煙草)をのめば(喫めば)腹中よくつうずるもの也もつともよいきびじや 返々かがみ(鏡)を見てすいしやう(水晶)のごとく御みがきかんよう也 ほ…

「催情記」☆あさおきの事

☆あさおきの事 ねがほ(寝顔)はわるひものぢやほどに おきおきからてうづ(手水)かほ(顔)をなで(撫で)さてはながみ(鼻紙)の中のこぐし(小櫛)を取出しまへかみ(前髪)をなでつけ(撫で付け)かみをばちやせん(茶筅)にゆひ(結ひ)御いであるべく候

「催情記」☆若衆御病気の事

☆若衆御病気の事 大病は七里けんばい(七里結界※)じや すこしのがいき又は御自などすこし御わづらひ候てたて(伊達?)なもの也 御病中第一よきよる(夜)の物 ふとんの上へ御よりかかりいかにもいかにもしどけなき躰に候へばだて(伊達)な物也 さてねまき一つ前に…

「催情記」☆年老若き時心持ちがふ事

☆年老若き時心持ちがふ事 物すきなどもびじやくになきやうにとかく心もちかんよう(肝要)なり わか衆のときはおもて藝御無用□□にて御けいこなさるべく候 外へ出し候まじく候ただし座敷により小うたなどはいかが候はんや 御心持次第わきてそれとはいひがたし

「催情記」☆使音信の事

☆使音信の事 おぼしめす方へ御使御状つかはされ候はばなににても御そへ候てつかはさるべく候 此名香ただ今参□をきき申ことのほかよく候ままわれらにほひとおぼしめしたうせられ御らん有べく候 花などはなに花にてもよく候 ときどきはたんしやく(短冊)をつけ…

「催情記」☆病中雨中見廻(みまい)状の事

☆病中雨中見廻(みまい)状の事 知音はもとより二三度御はなしなされ候共かわひや(可愛や)とおぼしめすものならばなを(猶)もつての御事 さて存命不定にわづらひ候時やたけに(弥猛に※1)思ひつきそひかんびやう(付添い看病)もしたいしたいと思ひ候へ共小姓なれば…

「催情記」☆ちやの事

☆ちやの事 御若衆様はかならず上座へしやうずる(招ずる?請ずる?)物也 かたくじぎ(辞儀)なされ候へば見たもなひものじやたとへくげてん上人(公家殿上人)ありといふとも上人なをし候べく候 もとより御ちや(茶)のときもさきへまいり候がよく候 さてつぎへ御ま…

「催情記」☆さかづきの事

☆さかづきの事 さけ(酒)はのまぬ(飲まぬ)がよし むり(無理)にしゐる(強ゐる)共あなたこなたと御申候て□はづしなかるべく候 そうべつわか衆は下戸がよし(良し)たとひ上戸なりともけこがほ(下戸顔?)しかるべく候 上ごはきらふ事也 なにとしても一義ののちわれ…

「催情記」☆きんせい(禁制)の事

☆きんせい(禁制)の事 一 くさき物のたぐひ 一 さんせう(山椒) 一 なます皿手に持事 一 わん(椀)の内より人見る事 一 はし(箸)ねぶる事 一 湯のこ※1食を入くふ事 一 右の手にて椀とる事 一 あらめ 一 ゆみそ(柚味噌)※2のさらくふ事 一 あづき(小豆) 一 酒つめ…

「催情記」☆食物方の事

☆食物方の事 くがい(公界:公の場。世間)人中(ひとなか)にてふるまひくい候事くひやう(食ひ様)しなしなおぼしわかしゆ(若衆)□時はなにとなくぜん(膳)にすはる(座る)物なり ぜんにむかひよろこび候へば食(じき)よろこびとて人がわらふ(笑ふ)もの也 はし(箸)を…

「催情記」☆ふろ入の事

☆ふろ入の事 ふろ(風呂)へいるときは行共?なくともせつちん(雪隠)へ御ざれ それはなぜに ふろへいり又躰あたたかになれば思ひもよらぬけが(怪我)の人によりてあるものじやと人がいふた 又やうじ(楊枝)をつかひした(舌)をかき湯をかかりさて小ふろ※へ入べし …