「催情記」☆あさおきの事

☆あさおきの事

 

ねがほ(寝顔)はわるひものぢやほどに

おきおきからてうづ(手水)かほ(顔)をなで(撫で)さてはながみ(鼻紙)の中のこぐし(小櫛)を取出しまへかみ(前髪)をなでつけ(撫で付け)かみをばちやせん(茶筅)にゆひ(結ひ)御いであるべく候