「催情記」☆使音信の事

☆使音信の事

 

おぼしめす方へ御使御状つかはされ候はばなににても御そへ候てつかはさるべく候

此名香ただ今参をきき申ことのほかよく候ままわれらにほひとおぼしめしたうせられ御らん有べく候 花などはなに花にてもよく候

ときどきはたんしやく(短冊)をつけたるもよく候

いよいよ我と思へとがよさそふな

上の上はやうじ(楊枝)がよしちやうだい仕りてからは上にもしもにもをかれぬものなりあなかしこあなかしこ