「催情記」☆かみしも(裃)の事

☆かみしも(裃)の事

 

小姓のうちはかたきぬ(肩衣)まへひだ(前襞)のせばき(狭き)がよさそふな

しんげん(信玄?)の時代のひだはわるそうな

つね(常)のはかま(袴)はどんす(緞子)しゆちん(朱珍)しゆす(繻子)ただし色どんすがよく候

はかま(袴)はながき(長き)がよく候か又あまりながきも京の町人のやうなみじかき(短き)は一せんぞり(一銭剃り)のやうなかげん(加減)有べきもの也