「催情記」☆はながみの事

☆はながみの事

 

きれいなしろき上にも猶しろきがよく候おりやう(折り様)は面々のだてすきしだい(次第)

あまりおほく(多く)いるれば村山かもんがかふき(歌舞伎)の時出るやうにて見くるし(見苦し)

又すくなきも庄屋の一ばん子がまつりきやく人に行時のやうで見くるしきもの也

とかくとかくかげん(加減)有べき者也